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採血を嫌がる児に対して

処置や検査を嫌がるのは子どもならでは、だと思いますが小児科外来で働くナースの皆さんは日頃どんな対応をしていらっしゃいますか?

昨日も小学一年生の児が高熱で、待合室でぐったりしていました。診察は終わったもののただならぬ雰囲気で、とても返したくない感じ^^;母親に聞けば院長も検査を促したが本院が強く拒否して出来なかったと困惑していました。

私はすぐに毛細管採血キットを持ってきて待合室で採血しました。拒否して暴れた患者が待合室でどうして検査ができたのか?それは・・・

1待合室であるという安心感(処置室に連れて行かれると恐怖が増します。母親と一緒であることも最大の安心感。

2検査キットを児にしっかり見せ、触らせた。

児は何をされるのかわからない、血をとるという行為だけで想像が出来ず泣き暴れます。しかし、毛細管採血ならペンのようなものでちょっと指先を刺すだけ。それを自分の手や母親の手に刺しているふりをしてデモンストレーション^^

「え?こんな簡単なことなの?あまり痛そうじゃない」自分の思い描いた恐怖と違えば、子どもは正直なので泣き止み落ち着きます。この落ち着かせることが難しいのですが。

採血の結果はとてもひどく、外来点滴をするか、入院するか、という話し合いに。ここからさらに次の展開なのですが、私は焦りますが母親は辛抱強く説得し始めました。さすがに待合室で

「入院してもいいの?」母

「イヤダイヤダー!!」泣く娘

周りのこともあり、個室で話し合うことになりました。

ここで大切なのは時間を決めること。

紹介入院の病院の受け入れる時間や

こちらの点滴可能な時間は限られていますから^^;

タイマーで30分セット。丁度30分になった頃、母親と娘が揃って

「点滴お願いします」と涙ながらに言ってきまして

児は暴れることなく、我慢して点滴ができました。

痛みを伴う処置は内科や外科の成人ならこんな大変な思いはしませんが、小児科はいかに本人の意志を尊重し、人権を守りながら検査を行えるか大変難しい場面です。

しかし、点滴後、すっきりとした笑顔で「ありがとうございました」と二人に言われると小児科看護のやりがいを感じます!小児ならでは、小児科の醍醐味を今後もお伝えしていきます。

いけざわこどもクリニックのスローガン

子どもの為に!お母さんの為に!チーム一丸となって!